uni-Planner(HPIS Z106/107TR準拠)によるRBM(リスクベースメンテナンス)
(株)ベストマテリアと(株)IMCの各種プラント向けRBM(リスクベースメンテナンス)適用事業の概要は以下の通りです。
1.対象プラント
石油精製、石油化学、化学、火力発電、鉄鋼など
2.使用RBMソフト『uni-Planner』
- (株)IMCが、日本高圧力技術協会規格HPISZ106(RBMガイドライン)およびZ107TR(RBMハンドブック)に準拠して開発したRBMソフトウエアである。
- HPIS Z106およびZ107TRはAPI 580および581を基本に、不足のプログラムを補う形で制定されており、uni-Plnnerのリスク評価はAPI と同等となる。
- 言語は日本語および英語の両方で対応できる。
3.事業内容
各種プラントへのRBM適用事業の内容は以下の通りです。
3.1 図1に示すエキスパートパネル体制で対応する。
3.2 次の手順で実施する。
1)RBM対象範囲の決定(お客様との相談) 2)対象設備機器の階層化によるリスク評価一覧表(Inventory)の作成
3)初期データ(設計、運転、建設時検査、影響度、管理評価指数など)のソフトへの投入
4)評価部位ごとの懸念される損傷機構の設定
5)損傷係数算定のためのテクニカルモデュール*1の確認
*1 使用後の検査データがない場合に損傷度合いを推定するために使用するモデュール
6)過去の損傷および検査データの収集、解析
収集データは、リスク評価に使いやすいように整理、解析され、新たな検査データを効率的に取り込めるようなデータベースとして提供される。
7)リスク評価
uni-Plnnerの破損の起きやすさ(LOF)および影響度(COF)を評価するプログラムを用いてエキスパートパネルメンバーが、各評価部位ごとのリスク評価を行う。
8)リスク評価結果の表示、{半定量(マトリックス)及び定量}
9)メンテナンス計画作成(お客様との相談)
2回目からは、6)から9)を実施する。
3.3 納入物
・Inventoryおよびリスク評価結果を含むRBMソフトウエア
・収集データを収めたデータベース
4.メリット
- 日本企業にとって、従来の欧米ソフトの適用に比べ、日本の規格で日本語による日本人の専門家が行う評価は理解しやすく、スムーズな展開を期待できる。
- 海外での展開では、日本語と英語の両方の使用が可能で、海外の客先にも理解されやすい。
- 高圧ガス保安法におけるスーパー認定事業所の認定に要求される「高度なリスクアセスメントの実施」として使える。
5.実績
- サウジアラビアARAMCO社の貯蔵設備に適用されている。

図1 RBM実施エキスパートパネル