BM(Best Materia/Miyazawa)方式 による保温材下腐食(CUI)管理システム
ー 断熱材炭素鋼配管の外面腐食管理 ー
日本の化学プラントでは長期使用による老朽化に伴い、延命可否を判断する設備管理技術が要求されており、設備管理を怠ると大事故になりかねません。特に配管系では検査及び処理が難しく、問題が多いのが現状です。
化学プラントの配管系には以下の特徴があります。
- 管理範囲が高所や長距離にわたる
- 分岐が多い
- 弁やサポート等の付属品がついている
- 流体が滞留し温度の低下がある
- 断熱材(保温保冷)が施してある
その結果、外部腐食されやすく、劣化現象は場所的な広がりを見せます。
当社では、配管系における損傷として最も必要性の高い断熱材炭素鋼配管の外面腐食(CUI)の管理システム(BM方式)を構築しました。
CUIを完全な非破壊検査(保温材を剥離しない方法)で確実に検出することは、ほぼ不可能です。同時に、全て剥離検査する方法も不可能です。BM方式では、工場全体を対象に、「保温材剥離前の腐食部位検出的中率向上によるCUI対策コストの最適化」を図ることで、短期間にCUIによる漏洩を起こさない管理システムを構築することを目的としています。以下の手順で保温材剥離部位を絞り込む方式です。
- 配管設計、運転、検査状態のデータをもとに調査計画を作成
- 配管表面温度計測 (温度によるクライテリアを用意)
- 外装材劣化評価 (劣化レベル評価表提示)
- 保温材含水量計測 (保温含水ランク評価表提示)
- 保温材剥離部位の決定 (部位決定のためのクライテリアを用意)
BM方式の実プラントトでの適用実績から、以下のメリットが得られることが確認されています。
- 保温材を剥離せずに腐食(1mm以上の減肉)部位を検出できる確率を、従来法に比べて約5倍高められること。
- プラント全体のメンテナンス計画(足場建設など)と整合させることによって、検査コストが最適化され、決められた期間および予算において、CUIの被害を効率的に抑制できること。
- コミュニケーションを図りながら、お客様の通常業務に落とし込みます。
詳細は、(株)ベストマテリア 木原重光にお問い合わせください。
Email: s-kihara(at)b-mat.co.jp((at)を@に変更して下さい。)
電話:042-506-9641
FAX:042-506-9642