中国鋼材の調達で失敗しないために

中国鋼材の調達で失敗しないために

プラント建設および機器、設備の建設などで、素材の不具合が後工程で判明すると大きな損失をもたらします。現在、日本の製造業の国際調達および製造 拠点の中国はじめアジア各国への移転が進む中、鋼材の調達先も多様化しています。特に世界最大の鉄鋼生産国である中国からの鋼材調達は必要不可欠となって います。
中国に限らず海外調達では多くの問題が発生します。鋼材の調達での失敗を分析すると、多くの場合、以下の3つのことが原因となっています。

  • 発注先選定の誤り
  • 不適切な注文書
  • 検査不十分

(株)ベストマテリアは、以下の方法で上記の3つの原因を除去し、失敗しない海外調達方法を提供します。

(1)発注先の紹介
中国での鋼材の調達は、商社を通しての販売となっており、商社には、下表のようなクラス分けがあります。

商社の機能および取引量目安

商社クラス 機  能 取引量目安(炭素鋼)
1級
商社
・メーカーの販売部門に相当。
・1級商社を通しての購買は、メーカー直接購買と解釈できる。
 5000ton/月
2級
商社
・1級商社から鋼材を購入し、販売する。
・複数のメーカーとの取引が可能。
 30ton/月
3級
商社
・2級商社から鋼材を購入し、販売する。
・客先要求で材料を探す。いわゆる市中材購入に対応。
1梱包(5ton)/回が目安であるが、少量でも対応可能と思われる。

直接メーカーから購入するには、鋼種、サイズごとに纏まった量が必要になります。量が少ない場合、2級、3級商社を通して調達することになります が、2級、3級商社は膨大な数があり、ピンからキリまであると言えます。2級、3級商社からの購入は、鋼材メーカからユーザーへの経路が長く、品質管理が 複雑で、トラブルが多く発生することになっています。
当社では、独自の方法で中国鋼材メーカーの品質実績のデータを収集・分析し、ランク付けをしています。また、サイトの共同運営者である北京鋼鉄研究総院(CISRI)から鋼材メーカに関する各種最新情報を入手しています。
上記情報を基に、お客様の調達条件に適したメーカーおよび商社の紹介を行うとともに、下記に示すような発注仕様の作成、受入または途中検査のお手伝いをしてトラブル防止を支援しております。
また、最近では中国メーカーでのJIS材の購入(JIS認定工場からの)のご要望にも対応しています。

(2)注文書作成およびアドバイス
お客様自身が調達する場合、製造委託先に調達させる場合、商社を通しての調達の場合など、多様な調達形態に適した注文書(鋼材メーカ指定の方法などを含む)の作成のアドバイスを行います。

(3)製品検査
中国の信頼性の高いファブリケーターは、使用鋼材の全てを受け入れ時に自社で検査しています。現状では、中国鋼材はユーザーにおいて検査することが推奨さ れます。当社では、製品の検査を中国国家鋼鉄分析センター(NACIS)と共同で請負います。検査項目は、鋼種ごとに異なります。これまでのトラブルを踏 まえて、専門家が検査項目を設定し、品質上および運搬工程上から最適のタイミングで検査を行い、報告書(国内でのミルシートに相当するものです。)を提出いたします。

=お問い合わせ先=
(株)ベストマテリア
担当:木原 重光
s-kihara(at)b-mat.co.jp【(at) を @ に替えて下さい。】
TEL 042-506-9641
 FAX 042-506-9642