中国への製造委託で失敗しないために


中国への製造委託で失敗しないために

(信頼性の高い製造委託先の紹介)

中国企業への各種製造委託において、しばしばトラブルが発生します。原因は色々ありますが、材料に起因するトラブルは、使用後のクレームなど影響の大きいトラブルになります。
当社は、これまで中国鋼材調達におけるトラブルを未然に防ぐための支援をしてまいりました。そこで得たノウハウを活かして、中国の製造委託先における材料調達・管理状況を評価して、材料トラブル対策を実施している委託先の紹介を開始しました。
材料トラブルを防ぐには、以下の3点が重要です。

  1. 材料メーカ(商社)の選定
    中国には、鉄鋼メーカーは500社(日本は5社)以上あり、品質に大きなばらつきがあります。当社は、定期的調査によって鋼材メーカーの品質レベル情報を把握しています。
  2. 材料購入仕様の適正化
    材料の仕様目的に適した必要最小限の条件を有する購入仕様を作成することが、品質とコストの最適化をもたらします。
  3. 適切な材料検査の実施
    ミルシートの信用度の低い中国では、適切な方法による検査を適切なタイミングで実施することが必要です。

今回、当社の評価で信頼性の高さが認められた製造委託先として、JMU(ジャパンマリンユナイテッド株式会社)のグループ会社である株式会社IMC(以下IMC)を紹介します。
IMCは中国・大連地区にある優良企業と長年に渡り信頼関係を築いており、IMC技術者による品質管理・工程管理の元で、この協力工場において外注生産することにより、安価で信頼性の高い製品を提供することができます。
外注工場での材料管理は、材料管理規定を設け、以下のように管理しています。

  • 鋼材はお客様からのご要求がない限り、鞍山鋼鉄集団公司(略称「鞍鋼」)から限定して購入しています。鞍鋼は安定して高い品質の鋼材を供給している鋼材メーカーで、粗鋼の生産量は世界第11位、中国では第6位(2009年時点)です。
  • 2%の抽出率で、購入鋼材の化学成分分析と機械試験を行っています。試験結果とミルシート内容との照合を行い、鋼材の品質とミルシートの信頼性を確認しています。
  • 鞍鋼以外の鋼材メーカーを使用する場合は、必要に応じて外注工場で全数試験を行っています。

詳細は、IMCのホームページ(http://www.jmuc.co.jp/imc/)をご覧いただくか、下記にお問合せください。

= お問い合わせ先 =
IMC 機材営業部 荒木克己
E-Mail:araki(at)imc.jmuc.co.jp【(at)を@に替えて下さい。】
TEL:03-6722-6894